つわりが辛いと仕事にならず、休暇を取らなくてはいけませんよね。
でも、会社からもらう休暇の資料は分かりづらかったり。。体調が悪い中、情報収集をするのも大変です。
この記事では以下4点を解説しています。
- つわりで使える休暇の種類
- 各休暇の特徴や申請方法
- 休んでいる間のお給料はどうなるのか
- 賢い休暇の取り方の具体例
全体像を掴んで賢く休暇や手当の申請をしましょう。
つわりで使える休暇の種類
つわりで使える休暇には、つわり休暇、傷病休暇、有給休暇の3種類があります。
会社によってどの休暇から使うか大体決まっていると思いますが、自分で選択できる場合もあります。
つわりで使える休暇①つわり休暇
つわりが始まった時に、ほとんどの会社で最初に使われる休暇です。
取得期間や賃金は会社の裁量で決められるため、自社のつわり休暇の内容は確認が必要です。
特長
対象:6時間を超える労働をしている女性労働者。正社員・契約・日雇い・派遣など雇用形態を問わず誰でも受けられる
期間:会社による(通常7日から14日程度)
賃金:会社による(ほとんどの場合無給)
メリット・デメリット
メリット▼
- 有給休暇を消費しなくて済む
- 単発から長期まで柔軟に使える
デメリット▼
- 会社によって期間や賃金が異なるので情報収集が必要
- 無給の場合がほとんど
申請方法
法令上決まった届け出方式は無いので、会社により異なります。
一般的には母性健康管理指導事項連絡カード(いわゆる母健カード)を医師に記入してもらい会社に提出し、会社は母健カードの内容に従って休暇の期間などを決めます。
つわりで使える休暇②傷病休暇
怪我や病気などで休暇を取る時に使われる制度で、つわりも対象になります。
連続して休んだ3日間の翌日から適用になるため、妊娠悪阻などで長期間休む際に使えます。
特長
対象:勤め先の健康保険(共済組合)に加入している女性で、重度のつわりの場合。夫の扶養家族である場合、国民健康保険に加入している場合、会社が国保組合の場合は対象外。
期間:最長1年6か月間
賃金:手当金として月給の2/3を受け取れる
メリット・デメリット
メリット▼
- 休みが長期に渡っても収入が0にはならない
デメリット▼
- 4日以上の長期に渡る休暇でしか使用できない
- 手当金を受け取れるかは医師と保険組合の裁量による
- 傷病休暇は欠勤扱いになることがほとんど
申請方法
傷病休暇が明けてからの申請になります。症状が悪化して予想外に長期休暇になり、無給の期間が発生した場合にも申請できます。
自社の保険組合が発行する傷病手当金支給申請書に医師の診断書または母健カードを添付して保険組合に提出し、申請が通るかどうか結果を待ちましょう。
傷病休暇はどの程度のつわりで使える?
連続3日休んだ翌日からの適用になるので、飛び飛びにでも勤務できる人は使えません。また、医師と保険組合の裁量で受給できるか決まるので、受給できる明確なラインもありません。
実際に受給できた人は、尿検査でケトン体が検出された人、水も飲めずに脱水となり点滴を受けた人、妊娠悪阻で入院となった人などがいます。
本当に辛いのに診断書を書いてもらえない場合は、受診する医師を変えると書いてくれる場合もあります。
医師に症状を書いてもらう必要があるので、つわりが重度で傷病休暇を予定している方は、どんなに辛くても一度は産院に行き症状を診てもらいましょう。
つわりで使える休暇③有給休暇
自分が持っている有給休暇です。単発で休む際に使いやすいです。
特長
対象:有給休暇を持っている人
期間:自分が持っている分だけ
賃金:全額支給
メリット・デメリット
メリット▼
- 出勤した日と同じ給料をもらえる
- 欠勤扱いにならない
デメリット▼
- 残り日数の管理が大変
申請方法
会社により異なりますので、自社の方法に従って申請してください。
つわり休暇が無給!賢い休暇の取り方-具体例
つわりで休むことを相談すると、つわり休暇→有休消費→欠勤扱いを勧められることがほとんどだと思いますが、無給期間が長いため損をします。
つわり休暇が無給の場合はつわり休暇を使用せず、有休や傷病休暇を使った方が収入があるため得と言えます。
具体例①軽度つわりでたまに休む場合
有給休暇→使い切ったらつわり休暇 または
つわり休暇→使い切ったら有給休暇
今後に備えて有休を後にとっておきたい方は、つわり休暇から消費しましょう。有休とつわり休暇を使い切ると欠勤扱いになります。
有休もつわり休暇も使い切りそうな体調ならば、思い切って長期休みを取得し傷病休暇の利用を検討するのも手です。
具体例②重度つわりで長期間休む場合
有給休暇→傷病休暇 または
傷病休暇のみ
有休を使用せず傷病休暇から使用することも可能です。有休を後にとっておきたい方は検討しましょう。
まとめ
つわりで使える休暇は3種類ありますが、多くの場合無給のつわり休暇から取得を勧められますし、傷病休暇については説明すらない場合があります。
体調が悪いため調べることもできず承諾してしまいがちですが、全体像を掴んで賢く申請してみて下さい。
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